便利ツール

【ChatGPTの使い方】アフィリエイトブログ記事生成の可能性と課題

2023/02/17

言語モデルAIであるChatGPTが爆発的な人気を博しています。

それに伴い、ChatGPTを使ってアフィリエイト記事を生成する方法が多く紹介されているのをネットで見かけるようになりました。

この方法は効率化につながる可能性があるものの、注意を怠ると検索順位に弱い記事や、似たような情報の記事を大量に生産してしまうことにもなりかねません。

そこで、今回の記事ではChatGPTを使ったアフィリエイトブログ記事の生成について、今後の可能性と課題についてまとめてみました。

ChatGPT活用の可能性

まずは、ChatGPTで記事を生成することで、どのような活用の可能性があるのかまとめていきます。

多くのタイトル案を得ることができる

記事のタイトルを考えることは、何記事も書いた経験があったとしても苦労することのひとつです。

このような場合、「〇〇というテーマで記事を書くので、5個タイトル案を出してください」といったような依頼をChatGPTにすると、5個のタイトル案を出してくれます。

様々な方向からアイデアを出してくれるのでインスピレーションにも繋がりますし、実際に採用できるほどの整ったタイトルを提案してくれます。

ぴったりのタイトルが見つからなければ、追加で何個でもタイトル案を考えてくれます。

SEOを加味し、最終的に文字数などを調整してから本タイトルとして採用するようにします。

多くの見出し案を得ることができる

タイトルが決まったら、見出しや目次にあたる部分を構成して記事全体の骨組みを作っていく場合もあるかもしれません。

そのような場合も、ChatGPTに依頼することができます。

「〇〇というタイトルで記事を作成するので、5つ見出しを考えてください」といったような文章を投げることで、見出しのアイデアを提供してくれます。

見出しのアイデアを出してもらうことで、記事の全体像を掴みやすくなります。

記事の下書きを書いてもらう

初めから記事全体を書いてもらうようにChatGPTに依頼する場合でも問題ありませんが、見出しごとに記事の下書きを書いてもらう方が意図に沿った内容の精度は上がります。

また、現在のChatGPTは文字数の制限があるため、見出しごとに文字を生成しないと数千字に至る長文記事を作成することはできません。

見出しの中身はゼロから書いてもらうことはできますが、箇条書きで内容をある程度書いておくことで、ChatGPTが提案する記事の方向性を操作することができます。

以下に、その違いを試した画像を載せておきます。

見出しのみ

箇条書きで内容を指定

画像を比較すると、ある程度内容をコントロールできていることが見てとれます。

このようにして、記事全体の下書きを作成することが可能です。

ブログの執筆練習ができる

ChatGPTはブログ記事執筆AIとして完璧なわけではないため、筆者自身のライティングスキルは必要になります。

そのようなブログ執筆の練習にもChatGPTが役に立ちます。

人のブログを真似て記事を自分で書くのではなく、自分で書きたい記事の内容の整った文章を参考にできるため、従来の独学とは違った目線での執筆練習が可能です。

「〇〇というテーマでブログ記事を書いてみてください」といった質問を投げれば、すぐに文章を生成してくれます。

より整った文章で記述できる

ChatGPTは文章校正を得意としています。

まずは、補助動詞はひらがなにしてひらくべきか、接続詞は似たようなものが続いていないかといったことを考えず、気楽に下書きを作成します。

その下書き段階の文章をChatGPTに投げて変換してもらうことで、整った文章に仕上げることができます。

文体は謙譲語や尊敬語を使った丁寧な文体から、ですます調の丁寧語の文体、あるいは語尾に特徴があるキャラクター調の文体まで幅広く対応しています。

自分の文章を整えてもらう際に文体を指定することで希望の文体にすることが可能です。

また、ChatGPTに投げる文章は箇条書きの段階でも問題ありません。

ある程度の情報さえあれば、整った文章を提案してくれます。

アフィリエイト商材情報中心で記事作成できる

ブログにアフィリエイト広告を貼る場合、ブログの内容とアフィリエイト広告の内容を一致させることが商品成約率に影響を与えます。

しかし、記事のテーマや執筆者の知識によって、完全に一致させることが困難な場合があります。

そんなときには、ChatGPTに商材の情報を提供することで、商材に合った記事パターンを複数用意することが可能です。

例えば、ガジェットを扱うブログではECサイトの商品数が多いため、商材に合わせた自然な記事を多く作成することができるかもしれません。

ChatGPT活用の課題

ここまでに紹介した通り便利なツールではありますが、もちろん完璧なツールというわけではありません。

ここからはChatGPTでアフィリエイトブログ記事を作成する際の課題について記述していきます。

文体の自然さが完璧ではない

日本語としてはおおむね正しい文章にはなりますが、人間が書いた文章としては少し違和感がある文章を生成するときがあります。

このような文章が読者にどのような印象を与えるかは、読者の判断やメディアの属性によって異なるため、今後の課題と言えます。

現時点では、生成された文章を自分で手直しをするコストはかかりそうです。

事実に関する信頼性がない

現在のChatGPTによる記事生成には、事実に反する内容が含まれることがよくあります。

したがって、事実に基づく記事を作成する場合には自分で記事を作成するか、ChatGPTによって生成された記事のファクトチェックを行う必要があります。

事実に反する内容を投稿すると、SEOのマイナス評価だけでなく、社会的信頼も失うことになります。

このため確認作業には時間と手間をかける必要があります。

SEOの知識が必要である

ChatGPTが記事生成に優れているとしても、SEO対策に効果的な記事を生成する保証があるわけではありません。

ChatGPTが提案してくれた記事タイトルがSEOに有利なキーワードが含まれているか、各見出しにもキーワードが含まれているか、記事内のリンクの配置バランスがいいかといった部分は自動で調整できません。

生成された記事が内容的に優れていても、SEO観点から見て修正が必要な場合があります。

以下に、SEOに配慮した記事作成時にチェックすべき項目をいくつか挙げておきます。

・タイトルはSEOを意識したキーワードが含まれているか
・各見出しにもSEOを意識したキーワードが含まれているか
・外部リンク、関連記事に対するサイト内リンクはバランスよく配置されているか
・タイトルと記事内容の整合性が取れているか
・画像がバランスよく使われているか
・似た記事を書いているサイトがないか(オリジナリティがあるかどうか)
・サイト内に似た記事がないか
・被リンクや記事信頼性のためにSNSなどフォロワー獲得への導線が引かれているか
・記事自体に情報の網羅性があるか
・関連記事も含めてテーマに関する情報の網羅性があるか

これらの点を踏まえずに最終的な記事修正を行わない場合、現状では検索結果の上位に表示されることは困難であると予想されます。

競合サイトと似たようなコンテンツになる可能性がある

これはAI任せに記事を生成した場合に限らず人間が書いた記事でも同じことが言えますが、それぞれの記事生産スピードが上がることによって、コンテンツがバッティングしている記事が増える可能性は上がります。

このような場合、他のサイトとコンテンツが似てしまうとSEO評価基準でマイナスの評価を受けることがあります。

逆に、オリジナルコンテンツがある記事はSEO基準として評価される対象になります。

以下に、ChatGPTが有する独自性の能力について検証した画像を載せておきます。

やはり内容を見てもあまり独自性のあるものとは言えず、一般的に言われているChatGPTの活用方法を並べているといった印象です。

記事の独自性を考える手間は必ず発生すると言えそうです。

しかし、これはChatGPTの課題ではあるものの、人間にとっては「独自性のあるコンテンツを作れる人材はいまだ重宝される」といった可能性も同時に示唆しているかもしれません。

まとめ

結論として、ChatGPTを使用することで記事を簡単に量産できる可能性がありますが、精度や独自性に問題があるため、検索エンジンに評価されなくなる可能性があります。

そのようなリスクは取らず、むしろChatGPTを活用して記事の精度や文章の質を向上させるような、サポート役としてのAIに徹するというのが最適のように思われます。

追記

ChatGPTに投げる質問や依頼(プロンプト)をテンプレートとして生成できるツールを作りました。

こちらもぜひご利用ください。

おすすめ記事