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【ChatGPT】記事作成をAIにサポートしてもらうコツ【プロンプト例も紹介】
2023/04/04
ChatGPTのようなAIが登場してからしばらく経ち、「AIを使えば自動で記事制作ができる」ということは困難だったことが明らかになってきました。
現在では「人間を拡張するためのアシスタントとしてAIを使う」という考えの方がやや優勢だと思われます。
主に言われてきた課題として、そもそもAIを使うのが難しいということや、似たようなコンテンツが量産される懸念があります。
他にも、以下のようなことが言われています。
・一般的に言われていることをまとめるだけになり、一次情報が入らない
・似たような記事が量産されるとサイトのSEO評価が下がり、検索エンジン全体の情報汚染にもつながってしまう
・結局自分で書いてしまって、効率を上げることができない
・文体が不自然になってしまう
・URLを検索してから回答するライブラリやプラグインを使ったとしても、結局ファクトチェックしなければならない
・著作権侵害に気をつけるため、他記事からそのまま使われた文章でないか確認しなければならない
しかし多くの課題があるとはいえ、AIをうまく使えば味方になってくれることは間違いありません。
そこで、今回はAIにサポートしてもらいながら記事作成するための最適解のフローを探すことにしました。
もちろん全ての状況に対応する万能なフローにはなり得ないかもしれませんが、AIのコントロールの問題と、検索エンジン汚染の問題のバランスを取る方法が見つけられるように努めてみます。
また、本記事では記事作成のフローとともに、AIにうまくサポートしてもらうためのプロンプトも合わせて紹介していきます。
※プロンプトとは、ChatGPTなどのAIに投げかける質問や依頼、命令の文章です。AIから得られる回答はこのプロンプトのクオリティによって左右される部分が大きいです。
①目的やコンセプトから記事のキーワードを探す
メディアやブログを運営していればSEOに沿った記事を書くことが一般的かと思われますので、その点を考慮します。
SEOに沿った記事を書く場合、サイトのコンセプトに合う記事を書くことが重要です。
コンセプトは、キーワードと言い換えてもいいかもしれません。
ひとつのキーワードに対して1つの記事しか書いていないサイトと、キーワードに対して複数記事を書いているサイトだと、情報の網羅性の観点から後者の方がSEO評価は高くなる傾向があるようです。
そのため、記事を書く段階で最初に考えることは、サイトのコンセプトに沿った新しいキーワードを探す、もしくはすでに特定のキーワードで書いた記事の記事数を増やすために派生した記事テーマを探す、という2択になるかと思われます。
このキーワードや記事テーマが思いつかない場合には、さっそくAIにサポートしてもらいます。
基本的なプロンプトとしては、以下のような例で情報を引き出すことができます。
プロンプト例:
「副業に関するメディアを運営しています。記事作成のアイデアのために「副業」に関連するキーワードを10個挙げてください。」
プロンプト例:
「飲食店に関するメディアを運営しています。記事作成のアイデアのために「飲食店とSNS戦略」に関連するキーワードを10個挙げてください。」
以上のようにして、サイトのコンセプトや書くべきキーワードに関連するものを収集していきます。
その中から書けそうな記事テーマを選び、次の段階へ移行します。
②記事タイトルを考える
重要なキーワードがいくつか抽出できたら、タイトルを考えます。
記事の内容を先に書いても問題はありませんが、当サイトとしては記事タイトルから先に決めることをお勧めします。
仮に記事を先に書いた場合、タイトルは記事の内容に合わせて決める必要があります。
タイトルと記事内容が乖離している場合、SEOの評価が低くなる可能性があるからです。
しかし検索エンジンはタイトルを重要視して検索するため、タイトルを記事内容に合わせてしまうと、サイトのコンセプトやテーマとは関係のないタイトルになってしまう可能性があります。
そもそもの目的であるコンセプトやテーマでのコンテンツを増やしていくことが困難になる可能性があるため、タイトル優先にするという考えです。
タイトルを決める際には、最初に羅列したキーワードを参考にします。
羅列したキーワードの中から記事が書けそうなものを選び、できるだけ多くタイトルの案を考えます。
なかなかタイトルが思いつかない場合はAIにサポートしてもらいますが、ここでは重要なポイントがあります。
よくあるプロンプトとして「〇〇というキーワードで記事のタイトルを10個考えてください。」というものがあります。
それをそのまま最初に出てきた「副業の種類」というキーワードを使ってChatGPTに投げてみます。
プロンプト例:
「副業の種類」というキーワードで記事のタイトルを10個考えてください。
すると、すでに多く存在しそうな記事タイトルしか出てきません。
これは、キーワードがスタンダードすぎる、あるいは広すぎるといったことが原因として挙げられます。
他サイトの記事と被らないようにオリジナルのコンテンツを出すためには、何か別のキーワードをプラスしてからプロンプトを投げる必要があります。
以下の場合はどうでしょうか。
プロンプト例:
「副業の種類」と「地方」というキーワード を使って記事のタイトルを10個考えてください。
プロンプト例:
「副業の種類」と「趣味」というキーワード を使って記事のタイトルを10個考えてください。
このようにすることで、サイトコンセプトにも沿いながら他と差別化したタイトルを回答してもらうことができます。
ここで追加するキーワードは自分で考えた方がAIが考えるよりも飛躍したものを結びつけることができますが、①でのキーワード出し作業を人力とAIを混ぜて行うことで、組み合わさる可能性のあるキーワードは大量に見つけることができます。
③記事構成(段落)を考える
適切な論理的構造を持った記事は読みやすく、ユーザービリティとして高く評価されます。
ただし記事の構成は様々ありますので、その記事の内容によって変えていくのが望ましいです。
例としては、
導入/問題提起
・
解決策/仮説/具体例/検証
・
・
結論
・
導入/記事説明
・
タイトルに含まれるキーワードの説明
・
・
実例
・
・
キーワードの可能性/課題/メリットデメリット/
・
・
といったものが挙げられます。
タイトルに沿った論理的構造を維持して作成するのが難しいという方は、AIにサポートしてもらいます。
②のタイトル案で出てきた「地方でできる副業の種類:移住や在宅勤務のチャンスを探そう」をベースにして、考えてみます。
まずは、以下のようなプロンプトが基本です。
プロンプト例:
「地方でできる副業の種類:移住や在宅勤務のチャンスを探そう」というタイトルで記事を作成します。記事構成を考えてください。
このままでも非常によくできた構成になっていますが、注意点はあります。
一つは、似たような構成、内容の記事がないかネットでチェックをすることです。
コンテンツが重複してしまうと、SEOのマイナス評価につながります。
次に、オリジナルコンテンツの追加/入れ替えです。
これだけ構成のイメージがあれば、オリジナルの段落を思いつくかもしれません。
なるべく多く自身のオリジナルコンテンツで構成したいので、思いつき次第適宜差し替えていきます。
また、単純にキーワードの説明をする段落は一般的な内容になることを避けにくいので、AIにサポートしてもらわなくても同じような内容になる場合が多いです。
大きくオリジナルの要素を入れる場合は「考察」のようなオープンな段落を入れることで他記事との差別化を図りやすいと思われます。
④段落の中身を考える
段落ごとの文章はそのままAIに依頼するより、ある程度方向性を箇条書きで書いてあげることで、より欲しい文章を得ることができます。
段落の見出しそのままで文章作成の依頼をするパターンと、箇条書きで方向性を導いてあげるパターンを比べてみます。
③で例に挙げたものをそのまま例として使用します。
プロンプト例(工夫しないパターン):
見出し:地方で働くメリットについて紹介 の中身の文章を作成してください
プロンプト例(見出し誘導パターン):
見出し:地方で働くメリットについて紹介 の中身の文章を作成します。以下の箇条書きを参考にしてください。
・地域によっては生活費が安くなる
・リモート勤務
・子育て
以上のように、見出しの中身は箇条書きに並べることで方向性を大きく誘導することができます。
このような工夫をしないでAI任せにする場合だと、タイトルと内容が乖離してしまうことがあるのでおすすめできません。
箇条書きで誘導するメリットは他にもあります。
それは、物事を論理的に考えることはできても、文章作成が不得意だった人が整った文章を作成できるようになったことです。
箇条書きだけであれば文章作成のハードルは下がり、コンテンツのオリジナリティも維持することができます。
⑤キャプチャ画像、参照先外部リンクなどのバランスを取る
文章一辺倒の記事ではSEOとして良い評価は受けにくいとされています。
説明をする箇所には情報を補完するキャプチャ画像、一般的な説明をそのままオフィシャルなサイトから参照するときはURLを貼ることでユーザビリティを向上することができます。
この点は記事制作者が自ら行う作業であることが多いように思われます。
同時にAIが作成した文章の事実関係の確認も行うようにします。
⑥メタディスクリプションを書く
メタディスクリプションは直接的にSEO評価されるわけではありませんが、間接的にユーザーのクリック率に関わってきます。
内容を簡潔に説明できている文章があることで、検索結果が表示されている際のユーザービリティを上げることができます。
一番簡単はプロンプトは以下のようなものです。
プロンプト例:
メタディスクリプションを作成します。 #キーワード を必ず使用しつつ、以下の #文章 を要約しながら作成してください
#キーワード
・〇〇
・〇〇
#文章
しかし、入力文字数オーバーしてしまうこともあるかと思います。
そのような場合は前半後半などに分けた文章を要約してもらい、それをさらに合わせて要約しながら作成していきます。
⑦文章校正をする
自分で書いた文章の校正、あるいはAIが生成した文章の文体の調整などを施します。
プロンプト例:
以下の文章を校正してください。
“校正したい文章をここに入れる”
ここまで来ればほとんど文章は完成しているかと思われます。
その他の使えるテクニック
ある程度自分で書く場合
記事内で何回も触れている内容ですが、自分で段落や文章が思いついている場合は、オリジナリティを加味してそのまま使うのが有効だと思われます。
その場合、コンテンツの改善だけをAIに依頼することができます。
プロンプト例:
タイトル「〇〇」という記事を以下のような記事構成にしました。改善点があれば教えてください。
導入
主文
・〇〇とは
・〇〇のメリットとデメリット
・〇〇の可能性と課題
まとめ
Bingのチャットツールを使う
Microsoftが提供しているブラウザであるEdgeでは、Bingのチャットツールをサイドバーに展開しながら記事を制作することができます。
例えばブログ記事の編集画面を開きながら、同時にサイドバーにBingのチャットツールを開くことで、ページ移動せずにそのまま文章を貼り付けることができたりします。
また、Bingのチャットツールには「記事作成」「アイデア」といったプロンプトの分類や、出力する文章の長さを「短い」「中」「長い」といった条件指定するボタンがあらかじめついています。
場合によってはChatGPTをそのまま使うよりも高速に出力されることもあるので、自身に合ったツールを試してみてください。
GPT-Templatorを使う
AIからの回答の精度をさらに上げるには、AIに対して「あなたは編集者です」といった役割を与えたり、「小学生にもわかるように」といった条件指定が必要になってきます。
このような上級者向けのプロンプトは、自分で探し出すことが困難です。
そのような際にGPT-Templatorを使うと、便利なプロンプトを簡単に使い回し可能なテンプレートとして生成してくれます。
こちらは、プロンプトに慣れていない方やプロンプトが思いつかないという方など、普段あまりITに触れてこなかったという方でも使えるように簡易的な仕組みになっています。
AIに対するプロンプトは簡単な日本語でも可能ですが、丁寧に大量の情報を与えてあげることによって、返ってくる回答の精度は大きく変わります。
ChatGPTなど、今後生活の身近な存在になり得るようなものを使ってみたいという方は、ぜひご利用ください。
まとめ
最終的に文章校正をすることができるので、ラフでも箇条書きでもいいので自分で書ける部分は書いていった方が競合サイトとの差別化が可能になり、SEOの評価も上がる可能性が高くなります。
一般的に言われている通り、アイデアの補填や決まりきった作業のサポートとしてAIを使うことが良いように思われます。
ただ、そこには記事作成の流れ、AIの作業との切り分け、プロンプトの把握が大事になります。
この点を押さえてAI記事作成をすれば、自分が生み出すコンテンツのニュアンスはそのままに、アイデアの拡張や作業の効率化としてAIが役立ってくれるかもしれません。
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