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GPT-Templatorで簡単に狙った回答を得る【ChatGPTプロンプト】
2023/04/10
ChatGPTは既に多くの人に利用されていますが、その使いこなしは簡単ではない印象があります。
初めて利用する人でも、複雑なプロンプト(質問や命令文のこと)を簡単に扱えるようになれば、より利用しやすくなるかと思われます。
そこで、様々な状況に対応するプロンプトをテンプレートにして生成するツール【GPT-Templator】を開発しました。
これにより、利用者がプロンプトに頭を悩ます時間を減らし、ChatGPTが適切な返答を生成してくれる可能性を広げてくれたら幸いです。
基本的な用語
ChatGPT
ChatGPTとは、人工知能(AI)の一種です。人間のように自然な言葉で話しかけることができ、会話を通じて人間の質問に答えたり、問題を解いたりすることができます。
ChatGPTを使えば、例えば困ったことがあった時にAIに相談したり、英語の勉強をしたりすることができます。
最近は、ChatGPTが医療や金融などの分野で活用されることもあります。AIの技術がますます進化していく中で、ChatGPTもより高度な応用が期待されています。
プロンプト
ChatGPTにとってのプロンプトとは、人間からの指示や質問のことです。
ChatGPTは、人間が入力したプロンプトに基づいて、それに適した返答を生成します。
例えば、「今日の天気は?」というプロンプトを入力すると、ChatGPTは天気に関する情報を返してくれます。
ChatGPTが正しく動作するためには、正確なプロンプトを入力することが重要です。
プロンプトが明確であればあるほど、ChatGPTはより適切な返答を生成することができます。
プロンプトエンジニアリング
プロンプトエンジニアリングとは、人工知能(AI)が自然な会話をするために必要な、適切なプロンプトを設計することです。
つまり、人間とAIのコミュニケーションがスムーズに行われるよう、適切な質問や指示を考えることがプロンプトエンジニアリングの目的です。
例えば、図書館で本を探す時、図書館員が「何の本をお探しですか?」と聞くのと同様に、AIも正確なプロンプトを提示することで、人間と自然な会話をすることができます。
GPT-Templatorについて
GPT-Templatorは、最適なプロンプトの記述で悩まずに、直感的に用途を入力するだけでテンプレートを生成してくれるツールです。
このテンプレートをChatGPTでそのまま貼り付けて質問することで、様々な事柄に対してある程度高い精度の回答を得ることができます。
ツールで指定する箇所は4つのみです。
項目ごとに解説していきます。
①プロンプトの形式(フォーマット)
GPT-Templatorで用意したフォーマットは
・質問
・文章作成
・文章要約
・文章校正
・文章翻訳
・プログラミングコード作成
・アイデア出し
の7つです。
これらを基本フォーマットとして、入力するテキストと条件を指定していきます。
②入力テキスト
各フォーマットによって、入力するテキストが変わります。
それぞれの項目ごとに入力例を挙げておきます。
・質問
入力例→〇〇とはなんですか、〇〇と〇〇の違いはなんですか?
・文章作成
入力例→〇〇について文章を作成してください。
・文章要約
入力例→以下の文章を要約してください。
“ここに要約する文章を入れる”
・文章校正
入力例→以下の文章を校正してください。
“ここに校正する文章を入れる”
・プログラミングコード
入力例→マウスホイールのスクロール量を取得するコードを教えてください。
・アイデアを出す
入力例→ビジネスマン向けの英語学習サービスのキャッチコピーを考えてください
条件設定1
回答の質を上げる条件設定が4つ用意してあります。
条件設定1に関してはデフォルトを変更する際に手入力が必要になりますので、条件設定2とは分けてあります。
・言語
→日本語、英語、あるいはプログラミング言語であればJavaScriptなどの入力をします。
・文字数
→要約文を短めにまとめたい場合など、文字数を設定することである程度文字数を加味した回答を得ることができます。
・生成数
→アイデアを出す場合など、2つ以上の回答を得たい場合に有効です。
・役割
→編集者、コピーライターなど、ChatGPTはモデルとなる役割を設定することで、回答を質を高めることができます。
内容に沿った役割を指定します。
条件設定2
回答の質を上げる条件設定が複数用意してあります。
それぞれクリックすることで設定/解除ができますので、必要となる条件を選択していきます。
ここに記載されている条件以外にも多くの条件を指定することができますので、追加で条件を指定したい場合は生成されたテンプレートに追記します。
また、以下の記事では様々なプロンプトの例を80個以上まとめています。
追加する条件設定の参考にしていただければ幸いです。
効果検証
GPT-Templatorで生成されたプロンプトと、単純に日本語で質問する際の回答を比較してみます。
まずは、普通に話しかけるように日本語で質問をした場合です。
次に、GPT-Templatorを使用した場合です。
GPT-Templatorを使用した場合だと、例のような2つの違いを知りたい質問の場合、項目ごとに分けて比較してくれているため、両者の違いがわかりやすくなっています。
このように、必要に合わせて条件を設定してあげることで、得たい回答の質を上げることができます。
まとめ
今回開発したツールは、「文章の作成」以外にも「旅行プランの相談」や「料理のレシピ」などのさまざまなシーンで利用することができますので、AIを生活に組み込むきっかけにもなります。
このツールを通じてAIとのコミュニケーションに慣れ親しめば、より高度な利用方法を模索するきっかけにもなるかもしれません。
当サイトでは、より多くの人々にこのツールを使ってもらい、生活の質の向上に貢献したいと考えています。
より詳しく知りたい方は、プロンプトエンジニアリングについての日本語チュートリアルを読んでみてください。
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