アフィリエイト
【2023年】本当にアフィリエイトは稼げなくなってきているのか調査しました
2022/11/15
アフィリエイトについて調査していると、「稼げなくなってきている」という否定的な意見から、「むしろ今がチャンスである」という肯定的なものまで広く散見されます。
稼げないという否定派側からは「検索上位に表示されることが難しくなった」といったものや、「働き方改革で副業が推進され、アフィリエイト参入者が増えたから」といった理由が見られます。
一方で肯定派からは「努力が足りていないだけ」、「実際に稼げている人がいるということは、問題なく稼げるはず」といった意見が見られました。
このようにネット上では稼げるor稼げないという様々な情報が錯綜しているため、簡単に判断することは難しい状況です。
そこで、当サイトでは客観的なアフィリエイト市場の稼げる可能性を探るため、以下の4つを調査しました。
・アフィリエイト市場規模の推移
・ASPの売り上げの推移
・ASP登録サイト数の推移
・メディアの収益の推移
実際に稼ぐためには本人の努力や知識なども関わってくることだとは思いますが、今回はあくまで「市場として今後も成長が見込めるのか」という点において調査し、アフィリエイトの可能性を探ります。
アフィリエイト市場規模の推移
仮にアフィリエイト市場自体が縮小傾向であれば、分配する利益が減るために「稼ぎにくくなっている」と言えるかもしれません。
アフィリエイト市場規模の調査には、株式会社矢野経済研究所によるデータを参考にさせていただきました。
RBB TODAYによる2011年の記事によると、株式会社矢野経済研究所の調査によって2010年アフィリエイト市場は1000億円を突破すると推計されたと情報があります。
そこから10年経過した2020年の矢野経済研究所のデータでは市場規模3000億円を突破し、今後も成長していく見込みであるとの記載があります。
よって、アフィリエイト市場規模は現在も成長過程にあると言えそうです。
ASPの売り上げの推移
仮に市場が縮小しているのであれば、ASP各社の売上にも影響が出ていると思いますので、こちらも調査しました。
取得する情報として、ASP事業を展開している企業のうち上場している企業のIR情報をあたります。
情報を取得するためのASP上場企業は数社見つかりましたが、過去からの推移データが知りたいため、2000年代から長く上場企業としてASP事業を展開している3つの企業に絞りました。
今回調査させていただいたのは株式会社ファンコミュニケーションズ、株式会社インタースペース、バリューコマース株式会社の3社です。
また、以降で使用するデータ推移を表す画像は上記3社のIR情報から独自に作成させていただいたものとなります。
正式なデータは各リンクからご確認お願いします。
株式会社ファンコミュニケーションズ
株式会社ファンコミュニケーションズは、日本最大級のASP「A8.net」を運営している企業です。
以下は、2005年からの決算説明会資料を元にして通年売上高をグラフにしたものです。
2005年からのデータを見てみると、2015年までは売り上げを伸ばしていることがわかりますが、2020年には売り上げを落としています。
詳細を確認すると、A8.net売り上げのピークは2018年でした。
IR資料によると、検索アルゴリズムの変更や、複数のサービスからの事業撤退が原因として挙げられています。
また、2019年以降の売り上げ減少は新型コロナウイルスも影響していると予想されます。
株式会社インタースペース
株式会社インタースペースは、2001年からASP「アクセストレード」を運営している企業です。
以下は、2005年からの決算説明会資料を元にして通年売上高をグラフにしたものです。
グラフを見てみると、2005年から2020年まで順当に大きく売り上げを伸ばしていることがわかります。
資料を細かく見てみると、2019年から売上が減少傾向にありました。
しかし、こちらはコロナ禍での影響で一時的に売り上げが落ちているとの説明があり、長期的に見れば順当に売り上げを伸ばしている傾向にあると判断できそうです。
バリューコマース株式会社
バリューコマース株式会社は、1999年に日本で最初にASP「バリューコマース」を開始した老舗企業です。
以下は、2005年からの決算説明会資料を元にして通年売上高をグラフにしたものです。
他ASPと同様、2005年から2020年にかけて、大きく売り上げを伸ばしている傾向にあります。
以上、2005年から2020年までの各3社の売り上げ推移を見ている限りでは、アフィリエイト市場は大きく拡大している傾向にあると予想できます。
ASP登録サイト数の推移
市場が成長していても、それを超える急激なサイト数の増加がレッドーオーシャン化を招いている可能性も考えられます。
そのため、本項ではASP登録サイトの推移を調べてみます。
こちらも前述のASP3社による数値で検証することとします。
売り上げと同様の検証になりますので、一度に作成したグラフを並べて比較してみます。
上記のグラフを見てみると、バリューコマース以外は登録サイト数を伸ばし続けていることがわかります。
調べてみると、バリューコマースは2015年から2020年にかけて既存のASPサービスを部分的に廃止しており、その分のサイト数減少が見られるようです。
しかし、減少してからも2020年にかけて10万近く数値を取り戻しつつあるので、大きな流れとしては増加傾向にあると言って差し支えなさそうです。
また、消費者庁のアフィリエイト広告実態調査の資料では、主要ASPに登録しているサイトは600万サイトほどとの情報が確認できました。
アフィリエイト登録サイト自体は増えているようですので、ライバルが増えているという点は間違いなさそうです。
メディアの収益の推移
稼げるかどうかを測る指標として、メディアの収益が現在までにどのように推移しているのかを調べる必要があると考えました。
特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会による2005年からのアンケート集計データがありましたので、そちらを参考にグラフを作成させていただいてます。
まずは以下のグラフをご確認ください。
グラフを確認する限り、アフィリエイト黎明期である2005年あたりはまだ大きな金額を稼いでいる人は少ない印象です。
2008年頃から高額報酬を稼ぐ人の割合が急に増加します。
その後順調に平均報酬額は増加しますが、2018年をピークに一旦下がり、ここ数年は同ペースで推移しています。
登録サイト数は大きく増加していますが、ひとりあたりの報酬額はここ数年安定しているようです。
その他データ
インターネット広告全体の市場規模
電通によるインターネット広告費用の推移の記事を見ると、2011年時点で8062億円、2021年時点では2兆7,052億円に到達しており、インターネット広告市場全体が大きな成長過程にあることが窺えます。
アフィリエイト市場規模拡大の背景には、インターネット広告市場自体の拡大も大きく影響していると考えられます。
EC市場規模
上記に関連するデータが、経済産業省のデータです。
こちらによるとECの市場規模は年々拡大してきて、物販系ECは2021年時点で13兆円を超える市場規模だそうです。
新型コロナウイルスの影響によって自宅に引きこもる割合が増え、EC市場の拡大を後押ししたとも言われています。
EC市場が拡大することで、繋がりが強いアフィリエイトがそのまま拡大していくことが考えられます。
結論
調査の結果は以下の通りです。
・アフィリエイト市場規模
→急速に拡大中
・ASPの売り上げの推移
→全体的には増加傾向
・ASP登録サイト数の推移
→全体的には増加傾向
・メディアの収益の推移
→ここ数年の報酬額は安定
以上の結果から考えて、まだ「市場として今後も成長が見込める」と考えられます。
むしろインターネット広告市場規模の拡大、翻訳技術の発展による言語の壁の喪失、メタバースの発展といった流れで、より一層アフィリエイト市場が拡大していくことも考えられます。
今のところは悲観するような状態ではなく、副業のひとつの選択肢として考えるには十分な市場であるのではないかと思われました。
本記事を参考にしていただければ幸いです。
アフィリエイトに関して初歩的な情報を網羅した記事も書きましたので、こちらも参考にしていただければ幸いです↓
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