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個人も利用しやすい広告出稿先まとめ【リスティング広告、SNS広告など】

2021/03/30

大きな企業に限らず、今や個人でも広告を利用する時代です。

ネット広告であれば、低予算からから広告を出すことができるので、飲食店からECサイトを運営している人まで、多くの人が利用しています。

今回は個人でも利用できる広告出稿先をまとめました。

リスティング広告

Google広告・Yahoo!広告

リスティング広告は、検索エンジンで検索したキーワードに連動して表示することができる広告(検索連動型広告)です。

GoogleとYahoo!などで利用することができます。

また、両社が提供するディスプレイ広告も同時に出稿することもできます。

検索結果が表示された際に、左上に「広告」のマークが付いていればリスティング広告の表示だと判断できます。

何かの商品を比較、検討するために検索エンジンを利用するユーザーは、すでに購買意欲が高まっている状態です。

そこで検索されるキーワードを想定して広告を出すことにより、実際の購買につなげることができます。

しかし、検索されやすいキーワードであれば、それだけ競合もリスティング広告を出していますので、広告費用の削り合いになってしまう可能性があります。

そのため、なるべく競合の少ないキーワードを狙うのが定石とされています。

また、1日の広告費用の上限を設定することができるので、万が一大量にクリックされた場合でも安心です。

最低出稿金額:設定なし
課金方式:主にクリック課金(CPC)


Google広告
Yahoo!広告

SNS広告

巨大なプラットフォームとなったSNSは、多くのユーザーにアプローチできる広告サービスを展開しています。

今回は国内で利用者数が多いSNSの3つに絞って紹介します。

LINE広告

LINE広告は、LINE NEWS、LINEマンガ、LINEブログなど、LINEが扱っている11種の配信面で配信ができる広告です。

特徴としては、非常に多くの利用者に向けて配信できることであり、2020年時点での月間アクティブユーザーは8600万人とされています。

以前は最低出稿金額が100万円に設定されており、一般に利用するには難しいものとされていました。

ところが、2021年現在では最低出稿金額の設定がなくなり、個人の広告運用がしやすくなっています。

広告枠は常にオークションによって買われる形式になっており、広告入札価格の設定を高くすればするほど優位になります。

ここぞというタイミングでは、入札価格を上げてみるのもいいかもしれません。

最低出稿金額:設定なし
課金方式:静止画はクリック課金(CPC)、動画はインプレッション課金(CPM)
広告最低入札価格:クリック1回24円、友達追加1人50円、動画広告表示1000回400円


LINE広告

Twitter広告

Twitter広告は、主にTwitterのタイムラインで配信されます。

フォロワーの獲得・アプリのインストールなど、目的に合わせて配信を最適化する仕組みになっています。

面白い点として、広告の内容がリツイートされて広がった分は広告費用がかからない方式になっています。

この仕組みを活かし、なるべく拡散されるような広告にできれば、費用対効果を格段と上げることができます。

LINE同様、最低出稿金額の設定はなく、利用した分だけ費用がかかる課金方式になっています。

最低出稿金額:設定なし
課金方式:
[プロモツイート広告]
・「いいね」「リツイート」などのエンゲージメントによる課金
・広告リンクのクリック課金
・アプリをインストール、またはリンクのクリック課金
・動画の再生数による課金
・インプレッション課金

[プロモアカウント広告]
・フォロワー獲得数の課金

[プロモトレンド広告]
・1日1社買い取り型


Twitter広告

Instagram広告

Instagram広告は、主に「ストーリーズ広告」、「フィード広告」、「発見タブ広告」の3つの配信面から選べるようになっています。

・ストーリーズ広告
ストーリーズの再生中にコンテンツの間に挟まれて表示される広告です。
全画面表示されるので、インパクトのある使い方ができます。

・フィード広告
投稿タイムライン上で表示される広告です。
単純に写真や動画を使うだけではなく、スライドショー型にする機能なども利用することができます。

・発見タブ広告
Instagramのコンテンツ検索機能上で表示される広告です。
能動的に検索している状態でユーザーに関連する広告を表示することができるので、リスティング広告に近い効果が得られると言われています。

最低出稿金額:100円
課金方式:クリック課金(CPC)、インプレッション課金(CPM)、ThruPlay※
ThruPlayとは、15秒以上動画は再生されたら課金される方式です。
15秒以内の動画だった場合は、動画が最後まで再生されたら課金される方式になっています。


Instagram広告

動画広告

YouTube広告

YouTube広告は、Google広告に登録することで利用できる動画広告サービスです。

SNSの動画広告との大きな違いは、ユーザーが音声の再生可能状況にあるかどうかという点です。

電車内など、音声なしで利用する場面が多いSNSと違い、YouTubeは最初から音声付きの動画を目的として利用する人が多いサービスです。

そのため、動画プラットフォーム内での動画広告という強みを活かして配信されるサービスとなっています。

配信する動画広告のタイプは主に5つに分けられます。

・TrueView インストリーム広告
本編再生中に表示される広告です。
5秒経過でスキップボタンが表示されます。
スキップ不可のインストリーム広告を利用する場合は15秒以内の動画が条件です。

・TrueView アクション広告
インストリーム広告と同じ形式ですが、再生中にロゴなどが表示される広告です。

・バンパー広告
本編再生中に表示される広告です。
インストリーム広告との違いは、「最大6秒まで」で、「スキップできない」という点です。

・TrueView ディスカバリー広告
検索結果や関連動画の上部に表示される広告です。

・アウトストリーム広告
Youtube外の提携サイトや、アプリに表示される広告です。
動画のスキップはできません。

最低出稿金額:設定なし
課金方式
[TrueView インストリーム広告]
スキップ可➡︎30秒以上再生で課金、もしくは商品URLなどをクリックで課金
スキップ不可➡︎インプレッション課金

[TrueView アクション広告]
30秒以上再生で課金、もしくは商品URLなどをクリックで課金

[バンパー広告]
インプレッション課金

[TrueView ディスカバリー広告]
クリック課金

[アウトストリーム広告]
インプレッション課金


Youtube広告

ニコニ広告

ニコニ広告は、「ニコニコ動画」や「ニコニコ生放送」などのサービスを提供しているニコニコ(総称)の広告です。

サービス内のポイントを利用してニコニコ関連のサービスに広告配信することができます。

このポイントはログインすることで無料で手に入れることができます。

そのため、利用登録をすれば実質無料でニコニコユーザーに広告を配信することも可能です。

最低出稿金額:100ポイント
ポイントの購入:1ポイント1円
掲載期間:1回の掲載で7日間

アドネットワーク

アドネットワークは、複数ある配信先メディアをまとめて、広告の一斉配信ができる仕組みです。

多くは法人向けに提供されているサービスですが、一部個人利用も可能になっています。

アドネットワークを一覧にまとめた過去記事がありますので、参考にしてみてください。

[2021年版最新]アドネットワーク一覧42選 | shinobi
国内で利用されているアドネットワークを42社まとめてみました。大まかにジャンル分けしてみたので、そちらも参考にしてもらえたら。

最低出稿金額:選ぶアドネットワークによって変わります
課金方式:クリック課金(CPC)、インプレッション課金(CPM)などが主流ですが、こちらも選ぶアドネットワークによって変わります

その他

商店街でのポスター掲載など、ネット広告以外にも個人利用できる広告はまだまだあるようです。

それらを全て調査して紹介することは難しいのですが、今回はクラウドファンディングから生まれた面白いサービスを見つけたので、紹介しておきます。

AD FOR ALL

テレビ、新聞、ラジオ、駅構内など、一般には高額過ぎて利用することができない広告メディアを利用することができるサービスです。

「個人がもっと自由に、広告を使えるように」というコンセプトのもと、2020年にクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」内で立ち上げられました。

クラウドファンディングのサービスなので、企画に賛同してくれた人から集まった金額で掲載できる期間などの内容が変わってきます。

今までに実現したプロジェクトとして、アイドルの応援メッセージ、飲食店の広告などが見受けられました。

変わった広告を打ち出したいときや、人の共感を狙える広告を掲載したいときには、効果が大きくなる可能性があります。

まとめ

広告ネットワークの構築や効率化が進み、インターネット広告は低予算で始められるようになりました。

商品やコンテンツの認知を大きく広げたい場合には、候補に入れておきたい手段です。

ちなみに、次回は「ターゲティング広告」についての記事を書く予定です。

広告知識を深めるための参考にしていただけたら幸いです。

 

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