【都市伝説其の十】深夜放送
 目が覚める。
 いつの間にか眠ってしまっていた。
 つけっぱなしだったTVは砂嵐を垂れ流している。
 凝り固まった体を軽く伸ばし、リモコンを床から拾い上げる。
 と、不意に映像が切り替わった。
 手を止める。
 画面の中には白黒の何処かの風景。
 疑問と好奇心が湧き上がる。
 じっと見入る。
 画面の下から上へ文字が流れ始める。
 二行でスクロールする名前の羅列。
 何かのリストだろうか。
 しばらく続く。
 列の最後尾が上へ吸い込まれる。
 微かにノイズを含んだ声が響く。

 『明日の犠牲者は以上です。おやすみなさい』

 機械的な声。
 TVは再び砂嵐へ戻る。
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