【心霊其の十一】天井ひとつ向こう側に
これは、俺の知り合いが実際に体験した話です。
出張の帰り道、深夜にK州自動車道を走っていたときのことです。
後続のトラックがクラクションを鳴らしてきたので、
スピードを落とし、車線を変えるが相手もスピードを落とし車線を変えてくる。
スピードを上げると向こうもスピードを上げる。
なにか、いちゃもんをつけられるのではないかと、
運転席を見ると、運転手は自分の車のほうを指差して必死に何かを言っている。
だが、こちらは、高速なので窓は閉めているし、
何を言っているのかさっぱり分からない。
仕方なく、脇の安全帯に停車すると
トラックも後ろに止まり運転手が降りてきた。
強面のその人が眉間にしわを寄せているのを恐ろしく思いながら、
ゆっくりと窓を開けた。
「あの、いったいなんですか?」
「兄さん・・・・・・・・・あんたの車の上に女の人が、しがみついていたんだよ」
その言葉に首をかしげながら、車を降りて屋根を見ると、
手の形をした血のあとがべっとりと大量についていたそうです。
そのトラックの運転手の話では、
自分が気づいてクラクションを鳴らしたときに、
車上の女はぎろりと恐ろしい目つきでそちらを睨みつけ、
すうっと消えたそうです。
そのあとすぐに高速を降りてコイン式の洗車機で血を洗い流したそうですが、
月に一度その日になると
「なぜ死ななかった」
「お前も一緒に来い」
などの血文字が車に現れるようになり、
お祓いをしてその車は破棄したそうです。
(キーアさんからの投稿)
◆皆様からの心霊体験、またはあなたの周りで囁かれている都市伝説を大募集します。よろしくお願いします。→
応募フォーム